たとえ本心でなくても誰にでも感謝する

幸福感が倍増し、吉報が届く

無理矢理にでも感謝した者勝ち

人間の脳のメカニズムの中で、他の動物にはない特殊なものがあります。

それは人、物、出来事に対して「感謝」したときに、100パーセント安心し、自己防衛から解放され、手放しに「快」の状態になるというものです。

今日一日に、あるいは妻/夫やパートナーに、さらに人生そのものに感謝する。

何でもよいので感謝した者勝ちです。何も本心でなくてもよいのです。

例えば、意地の悪い上司がいたとしても無理矢理感謝します。 あの人がいるから奮起して頑張れるのだ、と思うのです。そうすると、実際その上司のよい部分が見えてくるものです。

これらは自分の一方的な感謝にすぎませんが、相手も自分に感謝してくれたとき、幸福感は2倍にも3倍にもなります

それが仕事上の取引先であったり、職場の仲間であったりすれば、仕事もうまくいき、大きなお金を生む可能性が広がります。

さらに2人から3人、4人と感謝のネットワークが構築されれば、自分では与り知らぬところから、思わぬ吉報が舞い込んでくるでしょう。

人にいちいち報告する

お金の浪費が防げる

叱り役を見つけたら、目標を公表する

何かを目標にして頑張っていても、うまくいかないというときはあります。

ダイエットのためにジョギングを続けていても、今日くらいはいいやと一日さぼると、次の日、その次の日とさぼりグセが出てくる。

そんなときに、「せっかく体が絞れてきたのに…。ダメだよやめちゃ」と叱ってくれる人がいたら、また明日から走れるかもしれません。

しかし、ジョギングをしていることを誰にも言っていなければ、叱られることはありません。

目標を達成したいのであれば、それを叱って励ましてくれそうな人物に公表しておく必要があります

もしその様な人が周りにいなければ、過去に自分を叱ってくれた人をイメージします。

こんなことをあの人が知ったら、烈火の如く怒られるに違いない。

そう思うだけで、背筋が伸びます。

浪費が続いているようなときも同じです。

ついつい遊びにお金をつぎ込んでしまいそうなとき、心の中の恐い師匠を思い出すだけで、財布の紐を締め直すことができるでしょう。

ライバルを設定する

さらなる高みを目指せる

ノートにライバルの名前を書いて写真を貼る

何か大きなことを達成するためには、まず長期目標を設定します。

ところが、例えば売上成績トップに一度もなったことがないのにそうなりたがっても、達成した姿をイメージすることができません。

そこで代わりに設定するのが「長期ライバル」です。例えば自分の周りに売上トップの人間がいたら、その人をライバルにしてしまうのです。

ただ心に思うだけでは弱いので、ノートを利用しましょう。

まずページの一番上に長期ライバルの名前を書き、その人の写真かイラストを置きます。

そしてその人が普段よく言っていることや、座右の銘などから選び、その人からの応援メッセージを創作。

これでライバルの存在がリアルになります。

気をつけなければならないのは、身近にいる尊敬、憧れの存在というのは、「追い越してはいけない人」という気持ちが起きがちです。

そう思える人は選ばないことです。

あくまで追いつき、追い越してやるという、ライバル心がむき出しになるような存在が適当です

その人を越えたとき、あなたは自動的に目標を達成しているでしょう。

失敗しても決して反省で終わらない

危機管理が最善を求める行動につながる

"反省"の先に成功なし。問題点はプラス思考で"改善"

本当のプラス思考人間とは、闇雲に前に進んでいくのではなく、危機管理能力にたけている人のことをいいます。

万が一のときは誰に相談すればよいか、どれくらいの損失が出たときに撤退するのかなど、あらゆる場面をシミュレーションして計画を立てていきます。

計画を実行に移す段階では、途中で何が起こっても最善を求め続けます。

そして実行中は、常に問題点のチェックをして、何をどう改善すればもっとよい結果がでるかを検討します

これをPDCAサイクルといいます。

Plan (計画)・Do (実行)・Check (評価)・Action (改善) の頭文字。 これを繰り返すことによって継続的な改善が行えるのです。

ここで大切なのは、問題点を分析、修正するのは、けっして反省ではないということです。

「あんなことをしなければよかった」ではマイナスの感情しか生みません。

改善とは「これからはこうしよう」というあくまでプラス思考から生まれるものです。

こうした危機管理ができてこそ成功の道はひらけていくわけです。

夢を描く未来日記を過去形で書く

具体的な成功イメージが湧く

夢がかなったその日の様子をリアルに書く

目標を決めるとき、義務感や数字でガチガチに自分を縛るとそれだけで達成を難しく感じてしまいます。

できるだけワクワクするような未来、それもリアルな像を結ぶものがあればやる気も起こります。

ではどうしたら具体的なイメージを思い描くことができるでしょうか。

それは未来日記を書くことです。 それも、目標を達成した日の日記です。

ポイントは文章を過去形で書くこと。

より具体的に、達成した場所、日時、どんな人がそれを喜んでくれたのかなど、まるで、その瞬間が訪れたかのように、心理面や感情面までも描きます

それによって脳は、本当にあったこととして認識します。特に感情を伴ったイメージは、脳の奥深くまで侵入していくのです。

重要なのは、そこにイラストや写真などを添えること。

脳は言語よりもビジュアルのほうをはるかに強く記憶します。

この日記を日々眺めていると、目標達成は当然という気分になり、不思議なことにそれらが現実と化していくのです。

よい言葉を脳に入力する

言葉に出して行動することで目標が明確に

脳のサイクルを利用して、プラス思考を強化する

脳に入った情報のアウトプットの仕方によって、プラス思考を強化することができます。

例えば、まずよいことがあった、あるいはよいイメージをする、という「入力」をします。

すると感情の快・不快を判断する扁桃核という脳の部位は「快」を示し、次に「うれしいなあ」という言葉を「アウトプット(出力)」すると、それが脳に再入力され、扁桃核はいよいよ「快」となり、その記憶が「強化」されます。

この「入力→出力→強化」の仕組みを脳のサイクルといいます

これは目標達成のために利用できます。まず入力する情報は好ましいものがよいでしょう。

目標を達成して喜んでいるようなイメージ。

そうすると扁桃核が快を示します。そして「うまくいっている」などのプラスの言葉を発するとそれが再入力され、扁桃核はいよいよ快となり、プラス思考が強化されていき、目標に近づいていきます。

たとえ悪い入力、例えばなんらかのトラブルが発生しても、「これぞグレードアップのチャンスだ」などのプラスの言葉を使うと、脳はそちらを信じ「快」となり、目標達成の邪魔にはなりません。

人のために行動する

周りが「自分」を支えてくれる

誰でもできる奇跡の力を生む方法

目標に向かって頑張っていると、どうしても困難が立ちはだかったり、自分が信じられなくなったり、心が折れそうになることがあるでしょう。

そうしたときは、他人を信じ、人のために行動しましょう。

これこそが誰にでもできる、奇跡の力を生む方法です。

例えば一度も甲子園を経験したことのない野球部が、その出場を目標に掲げたとします。

経験がないためリアルなイメージを持つことは無理な話です。

それでも、「甲子園に出場したら、親はどれだけ喜ぶだろうか」「この町がどれだけ盛り上がるだろうか」などと想像し、その人たちのためにと思えば頑張れるし、あきらめない力も生まれます

そうした姿は、やがて周りの人からも認められ、応援してくれたり、逆に今度は自分のために行動してくれたりと、目標達成の助けにもなります。

仮に自分を成功させるため、という本意があってもよいでしょう。

こうしてお互い、ウィンウィンの関係が生まれると、さらに明るい未来が開けてくるわけです。

できるだけたくさんの人を喜ばせる

自分の環境がよりよくなる

人生の幸福指数は喜んでくれる人の数で決まる

成功の大きさは、どれだけ人を喜ばせることができたかで決まります。

これから喜ばせたい人の数はそのまま、あなたを大切に思ってくれている人の数です。

この数が人生の幸福指数となります。

人間は社会的動物です。自分以外の人との出会いによってしか成長しません。

また、誰か他人と一緒にいなければ真の幸せを感じることはできません。

そして人とは実におもしろいことに、他人を喜ばせると自分もうれしくなってしまうという生き物なのです。

自分が裕福になったことで誰かが喜んでくれて、その姿を見て自分もうれしい気持ちになっている。

これは最も幸福な成功パターンであり、サイクルです。なぜなら、これは見返りや感謝を求めずに、ただ自分以外の人間の喜びを追求しているからです。

そうした場面をイメージするだけで、今自分が置かれている環境さえも変化します。

この環境を手に入れれば、人間関係が良好なうちに、成功への道をたどることができるわけです。

笑顔にしたい人を思い浮かべる

他人を守ろうとすると馬鹿力が出せる

他人の喜び=自分の喜び、それこそが潜在能力を引き出す鍵

人間は、自分だけのためにはなかなか力を出せませんが、誰かのためとなると、大きな力を発揮してしまう不思議な動物です。

これは人間に限ったことではありません。脳の中に大脳辺縁系といわれるものを持っている動物に共通した特徴です。

自然界で、子供を守るために自分の何倍もの大きさの天敵に立ち向かう親。

まさに誰かのために自分を超えた力を出している瞬間です。

「あの人のためなら頑張れる」という心の支えは、人のやる気を燃え上がらせ、潜在能力を限りなく引き出すことができます

これは成功者が必ず持っている心根です。

お金を儲けることが自分を喜ばせるだけであれば、それに対する努力はだんだんと苦痛になっていくでしょう。

しかし、そうすることで、家族や会社の人たち、愛する人たちが笑顔になっていくのであればいくらでも頑張れ、喜ばせる相手を特定すればさらに力が出るでしょう。

あなたにとって喜ばせたい人は誰なのか、すぐに思い浮かべてください。

寝る前の10分間は最高の自分をイメージ

プラスのイメージが現実のものとなる

寝ている間に成功を呼び寄せる

脳には、1日の最後に思ったことを強く記憶するという特徴があります。

特に寝る10分前の感情を強く記憶し、睡眠中に何度もその感情を再生します。

ですから、もしその日はマイナスの出来事ばかりで、それを寝るまで引きずっていたら、寝ている間中マイナスのイメージトレーニングを行うはめになってしまいます。

たとえその日がプラスの出来事ばかりであっても、寝る直前に何かしら不安な感情にとらわれたまま寝てしまったら、せっかくのプラスの出来事はパアになり、これまたマイナストレーニングに…。

それほどまでに大切な就寝前の10分は「脳のゴールデンタイム」と呼ばれます。

この時間に、自分が裕福で幸せな生活を送っている場面をイメージする。

そうすると就寝中、何度も再生され、「プラスイメージトレーニング」を自動的に行うことができ、やがては現実のものとなっていきます。

もしその日、嫌なことばかりがあった場合は、その出来事を脳の中で書き換えてしまいましょう。

無理にでも最高の自分をイメージするのです。

するとマイナスのイメージはプラスに転じていきます。

「辛い」ときこそラッキーと思う

苦しい経験を克服した達成感が、新たな挑戦につながる

トラブル大歓迎! マイナスはプラスに転ずる

人は誰でもさまざまな金銭トラブルに巻き込まれます。

普通なら、「何てツイてないんだ」「どうして自分だけがこんな目に遭わなければならないんだ」と思うでしょう。

ところが成功者たちは、まったく逆の反応を示します。

目の前の苦難が、自分を成長させてくれる材料に見えたり、逆にやる気が起きたりします

苦しい状況に快感を覚える、ある意味マゾ的な一面を持っています。

世界を動かす経営者の中には、マラソンやトライアスロンにハマっている人たちが多くいます。自らを苦しい状況に追いやるのに一番簡単な方法だからです。

なぜ彼らはそのように思えるのでしょう。脳は苦しい経験を克服したとき、その事実をしっかり覚えており、それが「自分はできた」という達成感になっています。

それが「自分はできる」という自信になり、新たな挑戦につながっていきます。

成功者はこの体験があるゆえに、マイナスをプラスに転じてお金を生んでしまうというわけです。 苦しみの先に快楽がある、という思考は、実体験で得られます。

苦しいときこそ口角を上げる

憂うつな気持ちを前向きに変えられる

笑顔とNo.1ポーズで困難を乗り切ろう

口角が上がっている人は幸せそうに見え、下がっている人は不幸に見えます。

これは過去の人生経験からくるものですが、逆も真なり。

何か憂うつなことが起きても、気持ちを切り替えて笑顔でいると、不思議と気分が前向きになってきます

これは言葉や動作も同じです。 何かプラスの出来事があったときに、ポーズをとってみてください。

人差し指を突き出し、天を指したり、両手をギュッと握りしめたり。これをNo.1ポーズといいます。サッカー選手がゴールを決めた後にするパフォーマンスのようなものと思ってください。

そして、やる気の出る言葉を決める。「飛翔」「歓喜」「進化」など、できるだけポジティブなものがよいでしょう。

そしてこれらの行動、言葉を脳に刷り込むのです。

プラス感情になる→No.1ポーズという認識を繰り返すうちに、やがて逆転して、No.1ポーズ→プラス感情になるという回路に変わります。

口角上げも同様で、苦しいときこそあえて口角を上げる。 すると、口角を上げる→プラス感情になるに転換するわけです。

“誰かのために”と思ってやる気スイッチON

飽くなき向上心が手に入る

他人のために行動すれば自分を超える力が出る

私たちの脳は、失敗を重ねる度に臆病になり、あきらめようとします。

ところが、たとえイメージ通りに成功を収めたとしても、進むことをやめようとします。これでよい、十分だと思ったとたんに、やる気を失ってしまうのです。

例えば一流アスリートが金メダルを取ったとたん、抜け殻のようになってしまうような状態。これをバーンアウト、燃え尽き症候群といいます。

お金持ちになるために努力をして、ある程度の結果が出たときに、ああ、とうとう自分はお金持ちになったな、と思ったとしたら、そこから先、さらなる努力はしなくなるということです。

ようするに、放っておくと、いずれにしてもやらなくなる方向に転じてしまう。

それでも、逆境でも成功でも、常に前進し続ける方法があります。 それは、自分のためではなく他人のためだと思うことです。

今よりお金を得ることで、自分ではなく他人を幸せにでき、喜んでもらえる。

その姿を見てただただうれしいと思える心を養います。そこに自分を超えた力がはじめて宿るのです

ツイている人を見つけたらすぐに近づいてみる

パワフルでエネルギッシュな人間になれる

ツキとお金を呼び込む真のプラス思考人間とは

一般的にプラス思考とは、何でもポジティブに考え、常に楽観的にリラックスしている状態だと思われています。

これは大きな間違い。こういう思考の人たちは「プラス思考勘違い」人間です。最悪の状況を想定せずに突っ走るのでは、決してよい結果はついてきません。

真のプラス思考人間は、まず危機管理をした上で最善を求めて行動します。

そして実行中は絶えず問題点をチェックしながら最後まで責任を持って結果を出す人です。常に成功するのは、偶然ツイているわけではありません。

自分がまだそこまでできないのであれば、ツイている人と付き合って勉強するべきです。

ただ、ツイている人はツイている人としか付き合いません。ツイている人に「お、この人なら」と思わせるためには、熱意を持った人間である必要があります。

この二つのパワーとエネルギーこそがツキや金運を呼び寄せるからです。

真のプラス思考人間の近くにいることができれば、きっとあなたも感化され、ツキを呼び込みやすくなるでしょう

稼いだら惜しまず隣の人に分ける

社会的成功と人間的成功、両方を手に入れる

他人に喜ばれなければお金がないのと同じ

人生の成功には2種類あります。 一つは社会的成功、もう一つは人間的成功です。

自分が裕福であることをいくら自慢しても、他人がそれを認めてくれなければ、社会的に豊かであるとはいえません。

社会的成功とは、お金がたくさんあるということだけではなく、いかに他人に喜びを与えることができる環境を持っているかです。

ただお金を貯め込むだけで、誰にも還元しない不幸な金持ちは本当の成功者とはいえません。

一方、人間的成功とは、人生の目的です。これは、あなたが自分と他人に、より大きな喜びを与える、ということに尽きます

ビジネスの世界では、社会的成功、つまり地位と富を得ることを人生の目的ととらえがちですが、それは間違いです。

また、社会を捨てた替わりに、自由を手に入れ幸せを感じている人がいるかもしれません。

ですがこの人には他人を幸せにする力がないのでこれもまた人間的成功とはいえません。

この社会的成功と、人間的成功の両方を手に入れてこそ、真の成功者といえます。

「不快」から「快」へ脳の振り子を操作する

ピンチを乗り越えればチャンスになる

プラス言葉、プラス動作・表情が不快を替える

いくらプラス思考で生きていても、必ず苦しい状況は訪れます。 そうしたときに普通の人は「不快」な気分になります。

それを「快」に持っていくことができれば、心が折れることなく、苦難を乗り越えることができます。

人の脳の一番表面にあるのが知性を司る大脳新皮質。それに覆われた中にある大脳辺縁系は感情脳とも呼ばれ、喜怒哀楽といった感情を司っています。

快・不快を判断しているのは、この感情脳の中にある扁桃核という部分です。ここが「不快」な情報を「快」と判断してくれればよいのです。

脳は、入力と出力でプログラミングされています。入力は見たり聞いたりした経験と、思ったことすべて。出力は自分の行動と口にする言葉です。

扁桃核は「快」と「不快」を判断する機能。この機能は、常に「入力」よりも「出力」を真実として扱う特徴を持っています。

プラスのイメージを持っていても、マイナスな言葉を吐いたら、扁桃核は不快と判断します。

ですから、マイナスの入力があっても、プラス言葉を発し、プラス動作・表情をしていれば、快のほうに振り子が振れるわけです。

「投資家社員」になる

社内で高い評価を得られる

「投資家社員」OR「浪費家社員」、どっちがお得?

誰もが認めるデキる社員に共通した特徴は、常に自分を高めているところ

自分を高めるというのは、例えば1000万円の土地を2000万円の価値に高めて売るように、自分の価値を2倍に上げる「投資家社員」になるということです。

投資家社員は、職場をやる気にさせ、上司からも好かれる。

誰もがいやがる仕事にも文句を言わず取り組み、言い訳をせず、他人のせいにしない。

このように、彼らは自分の価値を高めて、周りから高い評価を得ています。

これに対して1000万円の土地の価値を500万円にしてしまう浪費家社員もいます。

いつも不満とストレスを抱え、愚痴や文句を言っている。ダメなことは人のせいにして言い訳ばかりで、自分の価値を自ら低めています。

しかも浪費家社員のほとんどが、自分が浪費家社員であることにまったく気づいていません。

どちらの社員に新しいお金が生まれるかは一目瞭然。

普通に自分の価値を高めることがお金を呼ぶというわけです。

「勝ちグセ脳」をつくる

驚異的な力が発揮できて夢がかなう

「成功を信じる力」「苦しい状況を楽しめる力」「他人を喜ばせる力」

お金や運を呼び込んで成功する人と、そうでない人の差は、脳の心理コントロールが上手か下手かです。

そして多くの成功者に共通するのが「プラス思考、プラスイメージ、プラス感情」を維持する力を持っていること

つまりプラスに考える「勝ちグセ脳」を手にさえすれば、普通の人でも驚異的な力を発揮できるのです。

そのために必要なのは、成功を信じる力、苦しい状況を楽しめる力、他人を喜ばせる力の3つです。

簡単に思えますが、人はもともと危険を避けるためにネガティブにできあがっています。

ですからトレーニングをしなければならないのです。

成功を信じる力には、ワクワク感を持つことが一番大切です。

「正しい」ではなく「楽しい」でよいのです。

そしてそれが苦しい場面になったときに、それさえも楽しむ力で乗り切り、最後に「人の喜びが自分の喜び」という、人が人として生まれてきた原点に返ることでこの脳は完成します。

あとは夢をかなえるだけです。

成功者の脳をコピペする

「必ず実現する」という天才経営者の確信が手に入る

天才の脳に入れ替えて、奇跡を起こす

今の自分を飛躍的に変える方法があります。それは、世界の成功者たちの脳を、あなたの脳にコピペしてしまうのです。

例えば、天才経営者の脳をスポッとあなたの脳に入れてしまう。

アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏でもアマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏でもいい。日本人のほうがイメージしやすいのであれば、パナソニックを創った松下幸之助氏でも、ホンダの本田宗一郎氏でも。

あなたにとっての憧れの天才をまず誰か一人思い浮かべます。

次に、あなたの脳がその人物と入れ替わり、その後の人生を過ごしていく様子を思い浮かべてみます。

するとどうでしょう。今までの人生とはまったく違う視野で世界が見えてきます。

この天才たちの脳に共通するのは「必ず実現する」と確信している点です。

これこそが、成功へのキーワード。そして、24時間、入れ替わった脳の状態を維持できるようにトレーニングをすれば、あなたは天才経営者そのものになっていくのです

夢ノートをつくる

お金を引き寄せる行動パターンがわかる

小さなことからコツコツと未来は現実の積み重ね

目標を実現するときにまず必要なのは、未来思考です。

自分がなりたい姿を思い描きます。今の実力は度外視し、とにかく実現したときのワクワク感を大切にします。この際、長期的な目標を掲げます。

願望を計画に移すのに必要なのが現実思考です。長期目標を踏まえた、中期、短期の目標を設定し、計画・実行へと進みます

小さなことからコツコツとが大切。

目標実現には、夢ノートを活用するのが効果的です。月間用と、本日用を揃えましょう。

本日用には必ず「よかった点、改善点、明日への決意」を書く欄を設けます。

この「よかった点」にお金の動きが良好な内容が書いてあったとき、その日の行動パターンを分析しておくことが大事です。それはお金を呼ぶために参考にすべき行動だからです。

大きな成果がないからといって、がっかりする必要はありません。

ノートを見ながら、昨日より今日、今日より明日と、毎日ほんの少しだけ前日を越えていけばよいのです。

このチョイ越えの精神を大切にすることが成功の秘訣です。

「本能」に身を任せる

思わぬところからお金がやってくる

目標達成が人を幸せにする場面を想像しよう

目標を達成するには、それが日常の習慣のように、一日中そのことを追い求めてしまう意識をつくることです。

そして、将来達成したときに、そのことを誰かが喜んでくれたり、幸せになったりすることまで想像できたとしたら、目標達成に向かうその行動はその人の「本能」であるといえます。

「本能」とは、常に頭からそのことが消えないということ。

例えばサッカー選手がワールドカップの代表になったら、家に帰っても家族といてもサッカーのことが頭を離れることはないでしょう。

優秀な科学者や起業家もいろいろな問題や案件が常に頭の片隅にあります。

だからこそ、お風呂に入っているとき、散歩やジョギングをしているときなどに、突然新しいアイデアが生まれるのです。

このように、「本能」に身を任せることで、思わぬチャンスが巡ってくる確率は高くなります。

目標達成のためにお金が必要なのであれば、それもまた同時についてくるでしょう。

お金そのものを求めていては、お金はやってきません。

毎日3分間で脳の記憶を塗り替える

一日のスタートダッシュがうまくいく

「生きていてよかった」そんな根源的なツキを味わう

朝の脳のコンディションでその日一日は決まります。

そのためにまず行う儀式は、脳に肯定的な記憶を刷り込むことです。

たとえ前の日によくないことがあったとしても、それを引きずらず、よい記憶に塗り替えます。

何も仕事などの具体的な目標でなくてもかまいません。生きること、愛について、そのようなもっと根源的なものでよいのです。

「今日も無事に生きていける、なんてツイているのだろう」「家族が今一緒にいられるのが本当に幸せだ」など。

実際大災害などの大きな不幸を考えると、朝、普通に健康に起きられるだけでも幸福を感じることができるはずです。

そんな「ツキ」をゆっくりと噛みしめる時間を朝に持つ。すると、今日起こるだろうすてきな出来事が次々と浮かんできます。

そんな脳のセットアップが完了すれば、一日のスタートダッシュは完璧です。

運とお金はそんな生活に舞い降りてきます。

脳にお金持ちソフトをインストールする

金儲けは簡単で楽しいと思える

「お金持ち」OR「貧乏」と決めるのは自分

脳への条件づけ次第で、人はお金持ちにも貧乏にもなれます。

潜在意識の中に「貧乏」が条件づけられていると、いくらお金持ちになりたくても、いやでも貧乏になってしまいます。

これは一種の脳のクセといってもよいかもしれません。ではこのクセを治すにはどうしたらよいでしょう。

それは脳にインストールされている「いやでも貧乏になっていくソフト」を「いやでもお金持ちになってしまうソフト」に交換するだけです。

「お金は汚い」を、「お金はすばらしい、夢と理想の実現を助けてくれる手段だ」に。

「金儲けは難しい」を「金儲けは簡単で楽しい」に変換するのです。

特に、お金が夢をかなえる手段、という考え方は、多くのお金持ちに共通した思想です。

「世の中はお金だ」と思っている成功者はいません。もしいたとしてもそれさ一過性のもの、必ず破滅の道をたどります。

真の成功者こそお金の先にある豊かな未来に価値を見出しているのです。

「こうしたい」を「必ずこうする」に変える

目標達成の未来が見えてくる

計画、実行、評価、改善の繰り返しが根拠のある自信を生む

どんなに高い目標でも、無理そうな願望でも、まずは現在の自分の実力を無視して、それを達成、あるいはかなえられた自分をイメージします。

例えば子どもが「Jリーガーになりたい」などと言っているとき、それは本気で思っているので、根拠のない自信に満ちています。

最初はそれでよいのです。これを根拠のある自信に変えていくには、計画、実行、評価、改善の繰り返しが必要です。

計画、実行の先には実績が生まれ、願望に根拠が伴い始めます。

それでも、往々にして、願望と現実の間にはギャップがあるもの。

それを客観的にチェックして計画を修正していきます。反省をするのではなく、正しい分析を行うのです。

これを繰り返すうちに根拠のある自信が確信へと変わっていき、目標達成という予感が生まれ、望んだ未来が見えてきます。

自分勝手な脳をつくる

ポジティブな行動をとれる

脳をだまして、成功の道を突き進む

だいたいの人は、自分の実力を周囲と比較して生活しています。

もしも高額の年収がある人が近くにいてそれを追い抜かすことができたとしたら、その人はそれで満足し、努力をやめてしまうでしょう。

比較すべき対象は周りではなく、自分の目標イメージです。

現在の自分の立ち位置はいっさい無視して、自分勝手なイメージに向かって突き進む。

そこで大切なのが、「目標を達成してしまった」と思うことです。

例えば女性がダイエットをするのであれば、スレンダーな美しい水着姿でビーチを歩いている自分の姿などを想像します。

すると不思議なことに人間の脳は、それを信じてそのとおりに体に指令を出し始めるのです。

脳科学の観点からいうと、脳は実は過去と未来の区別ができていません。

過去のことだろうと未来のことだろうと、すでに成功しているというイメージを強く持つと、脳は簡単にだまされ、体にそのように行動させてしまうのです。

自分勝手な脳こそ、成功の立役者なのです。

「人の役に立っているか?」自分に問いかける

収入がぐんぐん上がる

使命感と責任感を持って常に“よりよく”

人は他人から求められることが多ければ多いほど、やりがいが湧き、それに応えられたときには喜びになります。

そして要求したほうも喜び、さらに仕事を任せたくなる。

そこに使命感や責任感が生まれ、そういう人には自然とそれに見合った収入が約束されます。

これと逆なのが、無責任な人。 仕事を人任せにして、リスクを避ける。

そうすると、能力はみるみる低下し、そのような人には誰も期待することもなく、おのずと収入も減っていきます。

元々は優秀な人でも、何かの理由で仕事を減らされたり、スポーツ選手であればスタメン落ちになったりすると、それまで張り詰めていた気持ちがゆるみ、同じく無責任な状態に陥ってしまうものです。

このように悪い方向に行かないためには、いつも自分を振り返ることです。

今自分は人のためになっているだろうか。もっとよくなるためにはどうすればいいだろう。

そう思うことで、常に貪欲に物事に取り組め、周りの人から求められ、お金にも求められるというものです。

常に脳のスイッチを「快」にしよう

お金を呼び込むとき、運、ツキがどうしても影響します。

たいていは、ツキがある人は延々とツキがあり、ない人はおもしろいようにない。

ツイていない人の脳は、ツイていない自分の未来を常に予知し、実現してしまうからです。

ツイている人の脳は、ツイている未来を予知しそのとおりに実現します。

両者の違いは、脳の中にある小さな部位「扁桃核」の状態によります。

「扁桃核」には、快・不快を判断する機能があります。

ここが「不快」と判断すると、自己防衛本能が働いて、恐れや不安などのマイナス感情が起き、よい未来像を描けなくなってしまうのです。

成功者の脳は、普通の人が絶望に陥るような状況でも「快」になれる能力を持っています。

では普通の人はそうなれないかといえば、そんなことはありません。

脳は自分の行動や自分が発した言葉を最も信じる器官です。

常にプラスの行動をし、プラスの言葉を発していれば、脳はだまされ、「快」にスイッチを入れます。

こうなればどんなピンチもチャンスに変えられるでしょう。

感謝した者が勝つ

「感謝した者が勝つ」は、運を呼び込む大原則です。 感謝とは、最強の心理エネルギーなのです。

むき出しの闘争心で頑張ってきて成功した人たちは、必ず、なぜ自分が成功したかを考えます。

そのとき「自分が頑張ったからだ」としか考えられない人は、それから先の成功は望めません。

「自分一人の力ではない、多くの人がたちのおかげだ」と思えた人だけが真の成功者の道を歩み始めます。

感謝を知った人は、もう自分だけのために闘おうとは思いません。

人々のため、社会のため。新たな闘争心は使命感に変化します。彼らこそ勝ち組の中の勝ち組といえるでしょう。

道徳的な話ばかりでなく、脳科学的にも、「感謝」をすると脳が「快」を示し、全身の自律神経やホルモンに変化が起きます。

脳内にドーパミンという物質があふれ、周りの事象がすばらしく感じられるようになるのです。

人はなぜ金持ちになれないのか?

労働の結果は資本家のもの

労働の結果は、それを生産した労働者ではなく、資本家の所有になります。

労働者が職場に入ってから、彼の労働力の使用価値は資本家の所有になります。

資本家の観点からは、労働のプロセスはただ、彼が買った商品、つまり労働力と原材料の相互作用に過ぎないです。

まるで酵母がブドウを発酵させてワインを作るように、資本家が買った物同士の相互作用で商品は作られます。

そして、それは資本家の所有物になります。

労働力に対する報酬

市場で労働者が資本家に売るのは、労働力です。

労働とは仕事を始めてから労働力によって生み出されるものだから労働者が労働を直接売るわけではないです。

労働は実在し商品に内在する価値の尺度になりますが、それ自体は価値を持ちません。

多くの経済学者が「労働の価値」と呼ぶものは、実は「労働力の価値」です。

そして資本家たちはそこから剰余価値を創出しなければならないから、労働力の価値は、いつも労働の価値より少なければなりません。

労働力の価値と実際の労働の結果の価値の差は、まるごと資本家の所有になります。

表面的には賃金が労働の価値に見えますが実は実際の労働の価値より低い報酬を受け取っています。

そしてその事実は巧みに隠蔽されています。

時間賃金

時間賃金の単位(勤労時間の価値)は、1日の労働の価値を勤労時間で割った数値です。

労働力の1日の価値が6000円で、勤務時間が12時間ならば、1時間あたりの労働の価値は500円になります。

資本家が日給や週給という形ではなく、自分が雇いたい時間だけ労働者を雇う場合、この単位時間の労働力の価値を支払えばいいです。

この場合、資本家は労働者が自分の生活を維持するために必要な時間を雇わなくても資本家自身の剰余価値を生み出すことができます。

例えば1日12時間働く労働者が6時間を自分のために働いたとすると働く時間が減ればその分、自分のための6時間が削られていき生活を維持できなくなります。

コンビニエンスストアやファーストフードチェーンのパートタイマーは、勤労時間を基準として賃金をもらいます。

一見それは労働力に対する報酬ではなく労働の量に対する報酬だから正当な額だと考えがちですがその賃金は資本家が一定の剰余価値を十分に得るように策定されています。

そして時間賃金の方式では、雇用する時間を資本家の意のままに決定することができます。これでは労働者が不安定な雇用環境に置かれたり、完全な失業状態になる危険があります。

反面、このような不完全な雇用は資本家の立場からは、自由に労働者を利用することができるいい制度になります。

そして失業者が多ければ、必要な労働力を安値で雇用することができるから資本家はそんな状況を望みます。

被雇用者階級と資本家階級の利害はこのように正反対の関係にあります。一方の利益になることが、もう一方にとっては不利益になります。

出来高賃金

出来高制は、「労働者が生産した商品の価値を、そこに含まれる労働時間で測る」のでなく「労働時間を彼が生産した商品の数で測る」方法です。

時間賃金では労働の量は働いた時間で測定されるが出来高賃金では生産した商品の量で測定します。

労働者が1日12時間労働するとき、そのうち6時間は自分の賃金に対する労働で、3時間は不変資本(原材料と機械の費用)に対する労働ならば、残りの3時間が剰余労働です。

例えば、労働者が24個の商品を生産するのに一般的に12時間かかるとして、それが出来高制で測定されると、12個の生産は自分のために働くことになり、6個は不変資本に対するもので、残りの6個は剰余価値に当たります。

どうせ労働時間の価値は、「1日の労働の価値=1日の労働力」という等式により決まります。だから、出来高賃金はただ時間賃金の変化した形態にすぎません。

資本家の目的は、被雇用者が働いて作り出した剰余価値を自分のものとして資本を増大させていくことです。

こうするためには支払いの方法を問わず実際の労働より少ない価値の賃金を労働者に支払わなければなりません。

一見、仕事の成果に比例する賃金に思える出来高制も社会的に必要な労働の価値を考慮し、資本家が剰余価値を残すことができるように策定されているので労働者にとって有利なわけではありません。

無給労働による資本の蓄積

資本家にとって労働者が過去にした無給の労働は、無給労働をさらに増大させる効果があります。

資本家は資本を蓄積すればするほど、さらに大規模な蓄積が可能となります。

資本家と労働者の間に続く交換関係は等価交換が基本になる流通の過程と表面上は似ているが、本質はまったく違う取引です。

一見、資本家と労働者の間で等価交換が続いているようですが、その実は資本家が過去の労働者の生み出した富を蓄積させ、さらに大きな規模の労働と交換し続けています。

資本は「過去の労働の結果」です。 過去の労働が実体化されたものが現在の資本です。

つまり過去の労働は過去に自分が搾取されただけでは終わらず、将来、もっと多くの人が搾取される手伝いをしていることになります。

自分の努力が自分を搾取する武器になる皮肉は資本主義システム下の労働が持つ矛盾です。

所有と労働の分離

財産の所有は元は自分の労働に基づいていました。

しかし今は、資本家が無給労働とその結果を利用する権利を持つため、労働者は自分の生産の結果を所有することはなくなりました。

財産と労働の分離は、両者の本質から由来する不可欠な結果です。

所有と労働の分離は資本主義の掟です。

これは労働者にとって不平等に感じられるかもしれないが、それこそ資本主義を発達させる原動力でもあります。

なぜなら、多くの資本を活用できる人は多くの人の労働を活用し偉業を成し遂げることができるからです。

「結果」を変えたいなら”やり方”を変えよ

自分から変化を起こす気がなければ、現状を脱却し、目標に向かうことはできません。

新しい何かを手に入れたければ、新しい挑戦に着手するしかないです。

オーストリアの精神科医、心理学者で「夜と霧」の著者、ヴィクトール・フランクルは、「もはや状況を変えようがなくなったとき、人は自らを変えなければならなくなる」と考えました。

未来を切り開く「鍵」はあなたの手の中にあります。

しかし、性急な決断や行動は百害あって一利なしで、タイミングを見計らう必要があります。

成功の代償は安くはないが、払う価値は十分ある

若いうちほど手放すものは少なくてすみます。しかし人生の階段を上り、それなりにいろいろなものを手に入れると、代償は高くつくことになります。

「成功すれば、そのたびに次の、より困難な問題への入場券を買うことになる」

成功にまつわる危険の一つは、人の言うことに耳を貸さなくなることです。

もし成長し、学び続けたいなら、犠牲を払うことを恐れてはなりません

何かを得るためには、人生の一部を手放さねばなりません。

しかし、これ以上は譲れないという一線を引いておくことも大切です。

“転機”での選択をしくじらない「絶対的基準」

自分だけの “トレードオフの基準”をつくるときに役立つ事例五つ

①「今日の安定」より「明日の可能性」

医師で、作家でもあるジョージ・W・クレインは、「仕事自体に未来はない。未来はその仕事をしている人の中にある」と言います。

「各人が人間的成長に真剣に取り組むこと以外に、職業の安定性はない」と言う人もいます。 それがリスクを恐れないことで必ず得られる恩恵です。

②「短期的な満足感」より「長期的な成長」

オペラ歌手のビバリー・シルズの「行く価値のある場所への近道はない」という言葉の通り、すぐ手に入る満足感と、個人としての成長は相入れないものです。

成長と成功の敵は、その場で得られる満足感だと言えます。

③「奔放な人生」より「健全な人生」

現代人には、映画スターや人気歌手を偶像化し、贅沢な豪邸や旅行をうらやましがり、いつかは宝くじを当てて、そういう奔放な生活を送りたいと夢想する風潮があります。

しかし、その多くは幻想でしかないです。

健全な人生とは、どのような人生なのか。

リチャード・J・ライダーとディビッド・A・サピーロは、「人生に必要な荷物 いらない荷物」の中で、健全な人生の過ごし方とは、「自分が生きるべき場所で生き、愛する人たちと共に暮らし、目的意識を持って、ふさわしい仕事をする」ことだと言っています。

ノーベル平和賞を受賞した医師、アルベルト・シュバイツァー博士の「成功するための大切な秘訣は、決して自分を消耗させないことだ」

人生に余裕を持たせたいなら、心がけてほしいこと

・がむしゃらに働くのではなく、賢く働くために仕事を人に任せる。

・一番うまくできることをやり、他はやらない。

・スケジュールは自分で決める。さもないと、他の人に振り回される。

・好きなことをやれば、エネルギーが湧く。

・気の合う人と一緒に働けば、エネルギーを消耗しないで済む。

その上で、目的意識を持って、適切な場所で、しかるべき人たちと一緒に仕事をすれば、あなたは健全な人生を生きていることになります。

④「安全かどうか」より「価値があるか」

安心を人生の目標にしている人は多いです。しかし、安全性を尺度にして進歩の程度を測るのは賢いやり方とは思えません。

むしろ重要性を尺度にするべきです。

「重要性」に関わってくるのは、「いかに世の中に影響を与えたか」ということです。

歴史上の偉大な人物は、どれだけ稼いで、どんな成果を上げたかによってではなく、命をかけて何を成し遂げたかによって歴史に名を残しました。

すべての犠牲は、「本当の自分」になるための挑戦です。

⑤「量」より「効率」

・リーダーと組織の価値を高めるために努力する。

・協力関係を尊重し、追求する。

・資源と知識を独り占めにせず、みんなと分かち合う

・誰の手柄になるかは気にしない

・自分のための資源を貯め込む貯水池ではなく、みんなに助けを届ける川になる

この五つのことを実践すれば、掛け算式に成長できます。

自分の才能を発揮するには、いつでもリスクを引き受ける用意をしておきましょう。

イギリスの作家ジェームズ・アレンは言います。 「わずかなことしか達成できない人は、払う犠牲もわずかである。大きなことを達成する人は、払う犠牲も大きい」

信頼と人望が自然と集まる 「7つの行動規範」

見返りを求めることなく、自分の時間、専門知識、資質を世の中に提供するのは、無欲な行いです。

どういう仕組みになっているのかは説明できませんが、人の要求やニーズに応えることに集中していると、自分の要求やニーズが満たされることが多いです。

世のため人のために貢献しようとするときは、心がけるべきことがあります

①「感謝の心」を持ち続ける

感謝の気持ちを持てない人は、人に与えられません。

感謝の気持ちを示すには、毎日、人のために尽くし、彼らが持てる力を発揮し、自分より大きな功績を上げられるように、自分が得た恩恵を次に伝えていくことです。

②自分の利益は後回し

年齢を重ねるほど、人のありがたみが身にしみます。この世の中に、永遠のものは何一つありません。

大切なのは人です。あなたのキャリア、趣味、影響力などは、あなたが死ねば消えてなくなります。

しかし、あなたが影響を与えた「人」は生き続けます。あなたが伝授したものは「人」を通じて次代へと受け継がれていきます。そのサイクルは、あなたの死後も連綿と続いていくでしょう。

敬意を持って人と接することは、相手のためでもあるし、こちらも人生の舵取りがしやすくなります。 そして、人から多くを学べるようになります。

奴隷出身のアメリカの植物学者、ジョージ・ワシントン・カーヴァーは言います。

「あなたが人生でどれだけのことを成し遂げられるかは、幼い者をいつくしみ、老いた者を思いやり、努力する人には共感を持って接し、弱者や強者に寛容かどうかにかかっている。 なぜなら、人生のいずれかの時点で、あなたはそのすべてを経験するからである」

あなたがリーダーであるなら、自分より人を優先することが、より重要になります。なぜなら、あなたの行動が多くの人に影響を与えるからです。

成功の大きさは、あなたに仕える人の数で決まるのではなく、あなたが何人の人のために力を尽くしたかによって決まります。

人生で一番大切なものが人だとすれば、彼らの価値を高めるのは当然のことであり、その習慣を自分のライフスタイルの一部にして欲しいです。

人の価値を高めるのは、あなたが人を大切に思い、彼らの価値の大きさを知っているからです。

③物欲に支配されない

物を所有しても、本当の満足は得られません。一般的に、感情的、または精神的ニーズを物で満たそうとしても、もっと物を手に入れたくなるだけです。

1889年、実業家アンドリュー・カーネギーは、「富の福音」というエッセーを書きました。

その中で彼は、裕福な人の人生には二つの時期、富を蓄える時期と、それを再分配する時期があるべきだと主張しています。

寛大さを保つ唯一の方法は、あなたの時間、配慮、金銭、資産を提供するのを習慣にすることです。

世の中に貢献するには、自分の持っている物を使って、この世をもっと住みやすい場所にすること。

④「損得勘定」で人とつき合わない

人に与える人生は、あなた自身はもちろん、相手をも束縛から解放します。

⑤「種まき」に力を入れ、忍耐強く待つ

「宝島」の作者ロバート・ルイス・スティーブンソンは、「今の私の成功は、実りを収穫したからでなく、種をまいておいたおかげである」と言います。

種をまいた後、しばらく何も起こらない時期がありますが成長はすべて土の下で起こっています。

⑥「自己実現」よりも「自己開発」に重点をおく

自己実現では、どうすればこれを自分の役に立てられるかと考える。 自己開発では、どうすればこれを使って、自分が人の役に立てるかと考える

自己実現では、いい気分になることが結果です。 自己開発では、いい気分になることは副産物です。

自己実現の追求は、幸福の探求に似ていて、常に同じ状態に保っておけない感情のようなものです。周囲の状況に左右されやすく、本人の気分次第です。

それに対して、自己開発は、あなたの気分に左右されない。どのような環境、経済的状況にあろうと、周りにどんな人たちがいようと、関係なく自分を鍛え上げることができます。

⑦「負けないための戦い」はするな

積極的に学び、成長するのをやめた瞬間に、「与えるものがなくなる瞬間」までのカウントダウンが始まります。

与え続けるためには、成長し続けなければなりません。