下積みの仕事をやり遂げ、自分の才能を発見し始めたところで、地盤固めの段階に入ることになります。
ここでの課題は、才能に磨きをかけ、不安を克服することです。
文学作品には、この段階の比喩的シンボルとして「砂漠」が用いられることがあります。
荒涼とした不毛の地で生き残るには本能を働かせ、自分の能力に自信を持たなければなりません。
砂漠の道は苦労の連続で、その行程で手にする見返りは少ないので余計につらさが募ってきます。
砂漠の中で何よりも心を乱されるのは、自分の短所ばかりに目がいき、人生とキャリアを考え直させられることです。
だがそのかわりに、砂漠の向こう側にたどり着いたあかつきには、人生最高のときを享受できます。
不安を乗り越え、才能という力をよりどころにする術を学んだのだから。 最後に手にする結果で、これまでの苦労はすべて報われるのです。
資金不足で先の見通しが立たないと、不安でしかたがないのももっともです。
崖っぷちに立たされ、眼下に広がる真っ暗な海を前にして、もっとお金が、力が、名声があったら、問題はすべて解決なのにとどうしても考えてしまいます。
しかし、お金や力や名声がどれだけあっても、不安がなくなることはありません。
逆にたくさん持っているほうが、不安はますます大きくなります。
お金がなくなるのではないか、力を失うのではないか、取り返しのつかないほど評判が落ちるのではないかと心配は募るばかりです。
不安を静めてくれる薬は、自分の才能を心から信じること。
これが人生の砂漠で学ぶべき教訓です。
⭐️ 人生の砂漠を通り抜けるためには、自分の才能をよりどころにする。