才能を活かして進んでいくと、運命の扉へと続く道が着実になっていきます。作家アーノルド・パテントがうまく表現しています。
「どうしても伝えなければならないことの向こうには、どうしてもそれを聞きたいという人がいる」
自分が果たすべきことはすでに運命づけられているとしたら、いったい何をすべきなのでしょう。
ただ、自然界の法則に黙って従うだけの遺伝子の運び屋でしかないのか。
巨大な機械の中の交換可能な歯車の一つでしかないのか。
もちろん、そんなことはありません。あなたがなすべきことは、神様もご存知ないのです。
なぜならば、あなたがまだその才能を発揮していないからです。
人には、その人だけが持っている貴重な才能があるはずです。
その才能を活かせば果たすべき役目もわかってきます。
これが生命活動の循環ー自分の才能を世の中に活かせば、世の中はそれに応えて、成功に必要なものを与えてくれます。
才能を開花させたことに報酬を与えるのが経済システムであり、この原則がくずれるといずれシステムは失敗することになります。
旧ソビエト連邦の共産体制の崩壊を考えるといいです。
共産主義は才能と報酬というサイクルを断ち切ってしまうものでした。
旧ソ連の共産主義社会システムでは、全労働者に一律の報酬しか与えません。個人の貢献度が考慮されることはなく、優秀さに対する物的報奨は一切排除されていました。
労働者は、その人の個性に応じた仕事をするわけではなく、国が必要と認めるところにただ配置されるだけでした。
国家は個人が何を求めているのかわかっているーそれがこの国の思い上がった過ちでした。
どんなシステムの組織であれ、個人が才能を発揮することを許さないような仕組みでは、旧ソ連と同じ失敗をすることになります。
成功する人は自分の仕事を自分で作り出します。
自分がもっとも得意とすることで組織に貢献します。
個人の才能によって仕事内容が広がり、変化していきます。
この動きを頑なに阻止し、厳密に各自の仕事を限定するような会社は、みずからパワーを切り捨てて、無能さをさらしてしまうことになるでしょう。
なぜ生来の才能だけに集中してその力を最大限に活用せず、成功できないまま終わる人がこんなに多いのか。
生まれ持った才能を信頼してそれに打ち込むことができず、かわりに成功の見込みのない仕事をこなそうと、時間を浪費するのはなぜなのか。
満足のいく結果を得るのに必要なものが揃っていながら、それ以下の結果しか望めない場所にとどまっている人が多いのはなぜか。
先人達の過ちから学びましょう。
自分の才能だけにすべてを集中させるのです。そうすることで、最後には自分の運命にたどり着けるでしょう。
⭐️ 生まれ持った才能だけに集中することで、その他大勢から抜け出せる。