良い借金とは、より多くの収入をもたらしてくれる借金です。

一方、悪い借金とは、自分の懐からお金が出ていくだけの借金です。

住宅ローンは自分の懐からお金を出さないといけません。 消費者金融も、結局は自分の財布の中からお金が出ていくだけです。

このように、ATMにクレジットカードを入れたり、無人契約機で「お金を借りたいんですけど」と言えばいいだけなので、悪い借金は簡単です。そして簡単だから、あとで苦しい状況に陥ります。

では、賃貸用不動産を借金して買うのはどうでしょう。

ローン返済はすべて入居者の家賃収入でまかなわれますから、自分の懐は痛みません。

それで余ったお金を投資に回せばお金が増える。

全額自己資金で投資するより、銀行からお金を借りて投資したほうが、より多くのリターンを得られます。

でも、良い借金をするにはインテリジェンスが必要です。つまり、学び考え工夫しなければなりません。

たとえば不動産ならば、継続的に収益がもたらされ、問題なく返済が進むように、きちんと入居者をつけられる物件を選ぶこと。

シミュレーションして、多少の変動にはビクともしない状況を維持できる根拠をつくること。

管理会社と一緒に賃貸経営をしていくパートナーシップをつくること。

こうした多少面倒なインテリジェンスを磨くことができた人だけが、良い借金をできて、より多くのお金を手にすることができます。

お金というのは情報に似ているといってもいいかもしれません。

たとえば、ある映画を観てものすごく感動したとき、すぐに友人に電話をして「素晴らしい映画を観たよ」と伝えるタイプの人のところには、「この映画もおもしろいよ」「今こんな映画が流行っているよ」という情報が集まってきます。

食べるのが趣味で、おいしいレストランを見つけるとすぐに自分のブログで紹介する人には、「ウチの店も紹介してください。半額で招待しますから」とたくさんのレストラン情報が送られてきます。

美容に関心があり、化粧品のブログを書いている人のところには、メーカーからサンプルや新製品発表会のお知らせが届きます。

自社の商品を宣伝してもらいたいと考えるからです。

テレビ局や出版社を見れば明らかなように、情報は発信するところに集まります。

同様に、お金も使いっぷりのいい人のところに集まります。

なぜなら、企業はそんな人を大歓迎し、貴重な情報や人脈を最優先で提供するからです。

お金持ちがますますお金持ちになるのは、お金を使って周囲に貢献していることを提示できているからです。

たらいの水理論

ある大富豪があるとき、「お金というのは、たらいの中の水のようなものだ」と教えてくれました。

手元に掻き集めようとすると脇からこぼれて逃げていってしまうが、押し出す、つまりお金を使うと逆に集まってくるのだというのです。

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