苦しい経験を克服した達成感が、新たな挑戦につながる
目次
トラブル大歓迎! マイナスはプラスに転ずる
人は誰でもさまざまな金銭トラブルに巻き込まれます。
普通なら、「何てツイてないんだ」「どうして自分だけがこんな目に遭わなければならないんだ」と思うでしょう。
ところが成功者たちは、まったく逆の反応を示します。
目の前の苦難が、自分を成長させてくれる材料に見えたり、逆にやる気が起きたりします。
苦しい状況に快感を覚える、ある意味マゾ的な一面を持っています。
世界を動かす経営者の中には、マラソンやトライアスロンにハマっている人たちが多くいます。自らを苦しい状況に追いやるのに一番簡単な方法だからです。
なぜ彼らはそのように思えるのでしょう。脳は苦しい経験を克服したとき、その事実をしっかり覚えており、それが「自分はできた」という達成感になっています。
それが「自分はできる」という自信になり、新たな挑戦につながっていきます。
成功者はこの体験があるゆえに、マイナスをプラスに転じてお金を生んでしまうというわけです。 苦しみの先に快楽がある、という思考は、実体験で得られます。

苦しいときこそ口角を上げる
憂うつな気持ちを前向きに変えられる
笑顔とNo.1ポーズで困難を乗り切ろう
口角が上がっている人は幸せそうに見え、下がっている人は不幸に見えます。
これは過去の人生経験からくるものですが、逆も真なり。
何か憂うつなことが起きても、気持ちを切り替えて笑顔でいると、不思議と気分が前向きになってきます。
これは言葉や動作も同じです。 何かプラスの出来事があったときに、ポーズをとってみてください。
人差し指を突き出し、天を指したり、両手をギュッと握りしめたり。これをNo.1ポーズといいます。サッカー選手がゴールを決めた後にするパフォーマンスのようなものと思ってください。
そして、やる気の出る言葉を決める。「飛翔」「歓喜」「進化」など、できるだけポジティブなものがよいでしょう。
そしてこれらの行動、言葉を脳に刷り込むのです。
プラス感情になる→No.1ポーズという認識を繰り返すうちに、やがて逆転して、No.1ポーズ→プラス感情になるという回路に変わります。
口角上げも同様で、苦しいときこそあえて口角を上げる。 すると、口角を上げる→プラス感情になるに転換するわけです。

“誰かのために”と思ってやる気スイッチON
飽くなき向上心が手に入る
他人のために行動すれば自分を超える力が出る
私たちの脳は、失敗を重ねる度に臆病になり、あきらめようとします。
ところが、たとえイメージ通りに成功を収めたとしても、進むことをやめようとします。これでよい、十分だと思ったとたんに、やる気を失ってしまうのです。
例えば一流アスリートが金メダルを取ったとたん、抜け殻のようになってしまうような状態。これをバーンアウト、燃え尽き症候群といいます。
お金持ちになるために努力をして、ある程度の結果が出たときに、ああ、とうとう自分はお金持ちになったな、と思ったとしたら、そこから先、さらなる努力はしなくなるということです。
ようするに、放っておくと、いずれにしてもやらなくなる方向に転じてしまう。
それでも、逆境でも成功でも、常に前進し続ける方法があります。 それは、自分のためではなく他人のためだと思うことです。
今よりお金を得ることで、自分ではなく他人を幸せにでき、喜んでもらえる。
その姿を見てただただうれしいと思える心を養います。そこに自分を超えた力がはじめて宿るのです。

ツイている人を見つけたらすぐに近づいてみる
パワフルでエネルギッシュな人間になれる
ツキとお金を呼び込む真のプラス思考人間とは
一般的にプラス思考とは、何でもポジティブに考え、常に楽観的にリラックスしている状態だと思われています。
これは大きな間違い。こういう思考の人たちは「プラス思考勘違い」人間です。最悪の状況を想定せずに突っ走るのでは、決してよい結果はついてきません。
真のプラス思考人間は、まず危機管理をした上で最善を求めて行動します。
そして実行中は絶えず問題点をチェックしながら最後まで責任を持って結果を出す人です。常に成功するのは、偶然ツイているわけではありません。
自分がまだそこまでできないのであれば、ツイている人と付き合って勉強するべきです。
ただ、ツイている人はツイている人としか付き合いません。ツイている人に「お、この人なら」と思わせるためには、熱意を持った人間である必要があります。
この二つのパワーとエネルギーこそがツキや金運を呼び寄せるからです。
真のプラス思考人間の近くにいることができれば、きっとあなたも感化され、ツキを呼び込みやすくなるでしょう。

稼いだら惜しまず隣の人に分ける
社会的成功と人間的成功、両方を手に入れる
他人に喜ばれなければお金がないのと同じ
人生の成功には2種類あります。 一つは社会的成功、もう一つは人間的成功です。
自分が裕福であることをいくら自慢しても、他人がそれを認めてくれなければ、社会的に豊かであるとはいえません。
社会的成功とは、お金がたくさんあるということだけではなく、いかに他人に喜びを与えることができる環境を持っているかです。
ただお金を貯め込むだけで、誰にも還元しない不幸な金持ちは本当の成功者とはいえません。
一方、人間的成功とは、人生の目的です。これは、あなたが自分と他人に、より大きな喜びを与える、ということに尽きます。
ビジネスの世界では、社会的成功、つまり地位と富を得ることを人生の目的ととらえがちですが、それは間違いです。
また、社会を捨てた替わりに、自由を手に入れ幸せを感じている人がいるかもしれません。
ですがこの人には他人を幸せにする力がないのでこれもまた人間的成功とはいえません。
この社会的成功と、人間的成功の両方を手に入れてこそ、真の成功者といえます。

「不快」から「快」へ脳の振り子を操作する
ピンチを乗り越えればチャンスになる
プラス言葉、プラス動作・表情が不快を替える
いくらプラス思考で生きていても、必ず苦しい状況は訪れます。 そうしたときに普通の人は「不快」な気分になります。
それを「快」に持っていくことができれば、心が折れることなく、苦難を乗り越えることができます。
人の脳の一番表面にあるのが知性を司る大脳新皮質。それに覆われた中にある大脳辺縁系は感情脳とも呼ばれ、喜怒哀楽といった感情を司っています。
快・不快を判断しているのは、この感情脳の中にある扁桃核という部分です。ここが「不快」な情報を「快」と判断してくれればよいのです。
脳は、入力と出力でプログラミングされています。入力は見たり聞いたりした経験と、思ったことすべて。出力は自分の行動と口にする言葉です。
扁桃核は「快」と「不快」を判断する機能。この機能は、常に「入力」よりも「出力」を真実として扱う特徴を持っています。
プラスのイメージを持っていても、マイナスな言葉を吐いたら、扁桃核は不快と判断します。
ですから、マイナスの入力があっても、プラス言葉を発し、プラス動作・表情をしていれば、快のほうに振り子が振れるわけです。
