①ライフ・スタンスという生き方の軸を選ぶ
「ライフ・スタンス」とは、自分自身、他人、そして世界に対するあなたの姿勢、前提、期待の基準となる枠組みのことです。 たとえばお金に対する姿勢、健康についての前提、子どもの将来に対する期待などがこれに含まれます。
ライフ・スタンスによって、その人のものの見方が決まります。 多くのことにおいて楽観的か、悲観的か。快活か、陰鬱か。騙されやすいか、疑り深いか。社交的か、人見知りか。勇敢か、臆病か。太っ腹か、ケチか。寛大か、利己的か。
常に前向きなライフ・スタンスを持っている人は、それほど苦労せずにつらい経験を成長に結びつけられます。
人生では何が起こるかわかりません。しかし、それをコントロールできるか否かは、あなたの姿勢にかかっています。
②創造力を働かせ、マイナスをプラスに変える
つらい経験をして、苦しんでいるとき、創造力があれば、苦しみをプラスに転ずることができます。その秘訣は、怒りのエネルギーを利用して問題を解決し、そこから学ぶべきことを学ぶことです。
つらい経験をしても、やる気をなくしたり、我が身を呪ったりせずに、創造力を働かせるにはどうしたらいいかを考えたほうがいいです。
③つらい経験に意義を見出す
時間が経てば経つほど、苦しかった経験の中にもプラスの面があったことに気づくようになります。
苦しみの真っ只中にあるときは、なかなか前向きに考えることができません。もしそれができれば、あなたはどんなときでも、経験から学ぶことができます。
④行動を変え、感情を刺激する
「ジョン・コッターの企業変革ノート」の著者、ハーバード大学ビジネススクールのジョン・コッターと、デロイト・コンサルティングのダン・コーエンは、こう説明します。
「行動を変えるには、考え方に影響を与えるような分析を行なうよりも、感情に影響を与える現実を見たほうがいい。思考も感情も不可欠なもので、成功を収めている組織にはどちらもあるのだが、変化の核心は感情の中にこそある」
つらい経験が、心の中に強い感情を引き起こすと、人はその感情に立ち向かい、変えようとするか、あるいは逃げようとします。
感情を変化の促進剤として利用し、正しい選択をするにはどう変わればいいかを、とことん考え抜いてから行動を起こすのが大事です。
⑤「自己憐憫」に浸らない
自分を取り巻く状況によって、自分という人間が規定されることはないです。
状況はあくまでも自分の外側にあるもので、自身の価値観や判断基準に悪影響を及ぼすとは限らないです。
同じく、あなたは自分の人生と自分の選択の責任は、自分で取らねばなりません。