現状のコンフォート・ゾーンをずらすことでゴールに近づくことができる

私たちの脳は常に、インプットされた情報に対して勝手にフィルターをかけ、重要だと思うものだけを認識しています。これが「スコトーマ(心理的盲点)」の原理

このフィルターが機能する際に最も重視する基準が「コンフォート・ゾーン(自分が一番楽に自然でいられる、慣れ親しんだ領域)に合致しているか」ということです。

コンフォート・ゾーンに合致していないものは重要度が低いため、スコトーマが働いて、たとえ目の前にあっても見えなくなってしまいます。

コンフォート・ゾーンの中で生きることを私たちの脳は「よし」とするため、コンフォート・ゾーンから外れる行為に対しては、よいこと・悪いことにかかわらず、元に戻ろうとする力が働きます。この力をホメオスタシスと呼んでいます。

ホメオスタシスとは、日本語で「恒常性維持機能」と言い、生体の機能を一定の状態に保つ働きをします。

たとえば、冬の寒い日は身震いをして体温を上げようとし、夏の暑い日は、汗をかいて体温を下げようとします。このように、私たちの身体には外部の環境変化に対して体の内部状態を一定に保っていこうとする調節の仕組みがあるのです。

そして、ホメオスタシスは身体の物理的な面だけでなく、心の世界にも作用するのです。 たとえば、宝くじに当たった人がすぐに散財し、「悪銭見につかず」と言われてしまうのは、まさにこのホメオスタシスの働きによるもの。 また、ダイエットしてもすぐリバウンドしてしまう人は、ホメオスタシスの力が働いて、太っている状態というコンフォート・ゾーンにその人を引き戻した結果なのです。

あなたがゴールを設定した場所に、新しいコンフォート・ゾーンを作れば、あなたはホメオスタシスのエネルギーによって引き寄せられるようにゴールを達成することができるでしょう。

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